ずっと楽しく見てはいたけど、ハマるまではいかなかった朝ドラ「おちょやん」。
作劇がうまくて、演者も良くて、見ごたえもあったけど、心ごと持っていかれるようないわゆるどっぷりな感覚はなく。
万太郎さんと千之助の長きにわたる確執とその融解とか、すごく好きだったけど。
そ・れ・が!
一平のヤラカシとその顛末という暗黒の一週間と、千代の魂の救済とも言うべき次の一週間、この二週間はすごかった!
いやもう、展開と、セリフの妙と(すごく練られてた)、構成と、とにかく全部が素晴らしくて、とくに千代ちゃん復活の週は一日に三、四回は見てた。積み重ねに唸ったし伏線回収に泣いたしで大変だったよ。
特に良かったのが新章の出演者さんたち。
栗子さん(再登場)に春ちゃん(子役ちゃんは再登場だけどキャラは別)、当郎はじめラジオドラマに関わる人たち、ね。
なんかもう、新しい朝が来た、別の扉が開いたという、あの感じ。それが見てる側に伝わってくるあの清々しさと心地よさ。
ドラマってすごい。
わたしは第一週は一話だけで脱落してるので(テルヲのせい(怒))、栗子さんに関して大きなことは言えないんだけど、第二週以降はずっと見てきているので、千代ちゃんがどれだけあの花籠に救われてきたかは知ってるわけで。
わたしでさえこんなに心震えたんだから、一日も欠かさずずっと見てきた人たちの感動はさぞや! きっと、きっと、ものすごいご褒美だったはず。
──なんだけど、なんだけども、ここにいたるまでがちょーっと長すぎた気も。
もちろんこれまでのあれこれがあるからこそのあの感動なんだけど、カタルシスの訪れが最終盤のこの時期になってようやくってのはもったいないよう…。
(千代ちゃんの試練が長すぎて視聴脱落した人も多かったのでは…)
うーん、でも、ピークのあとにだらだらエピが続くより、ドラマとしてはきれいな形なのかな…。
いずれにしてもあと一週間(五回)。
最後まで見届けるよ!