「ジパング」
初読時はストーリーを追うので精一杯だったので、改めてじっくりねっとり一週間かけて再読。
時系列とか、草加の画策とか、いろいろちゃんと頭に入ってきて(一回読んだくらいじゃわたしの頭じゃわかりません(涙))、ますます「おおおー」。
なるほどなー。
タイムスリップものは、「何をどうしても歴史の修正力が強力で、最終的には元の流れに戻る/再合流する」という先入観があったんで、最初はかなりそれに引っ張られてたんだけど、読み返すとけっこう早い時点から物語は別の流れに入ってたとわかって、ちとビックリ。でも、納得納得。
けど、それにしたって、人が死にすぎだよね…。
戦時下が舞台なんだから当然っちゃ当然なんだけど、たとえばこれがファンタジー異世界ものとか戦国時代物とかならすっぱり割り切れたろうと思うけど、「みらい」の面々は思考も行動もあまりにもリアルに現代人で、そこらへんがいろいろつらくて。
もちろん、だからこそ超面白かったわけだけど!
そーしてー。
そんな作品に不謹慎とは思いつつ、萌えは止まらない!
というか腐な人間の端くれとして、この作品に萌えないのは失礼!──とまで思うわけで(笑)。
読み返せば返すほど、草加少佐が可愛すぎて。
何この可愛い人。
やってることはいろいろひどい(こともある)んだけど、ことあるごとに「そんなに、そこまで、角松二佐が好きか!」と突っ込まずにはいられない展開とセリフの数々。
再読しながら、長尺な物語なのでのちのち読み返しやすいように(チェックしやすいように(笑))萌えセリフや萌えシーンに付箋挟んでたら、コミックスほぼ全巻受験生の参考書みたいに付箋でびっしりになっちゃったですよナニソレ。
というか、40巻から42巻半ばまでのコミックスまるまる二冊と半分、ひたすら燃えと萌えの塊でどうしようかと。
どんな二次創作より原作が最大手というフレーズを久々に思い出しました。
すげーわ。
かなり序盤だけど、個人的にすごく印象的だったのが、草加少佐が営倉入りを命じられたときにヤモリだかトカゲだかに名前つけるエピソード。
最初読んだときも禿げ萌えしたんだけど、再読してよくよく考えたら、こういうエピを思いついて、なおかつ、それを草加というキャラにもってきてしまうか○ぐち先生の感性にもうひれ伏すしかないなと。orz
そして──そしてやっぱりラストは泣けちゃうよ…。